2015年11月30日

プラチナ製剤抵抗性卵巣癌に対する Nivolumab の奏効率

免疫チェックポイント阻害薬である Nivolumab (オプジーボ)の、卵巣癌に対する第2相臨床試験の結果が発表された(参照)。対象は Platinum free interval 6カ月未満の卵巣癌で、奏功率は15%で、Disease control rate は45%であった。第2相臨床試験でのBevacizumab の奏効率が21%(参照)であったのと同等な成績にみえる。

現在のところ、プラチナ製剤抵抗性再発卵巣癌に対する治療は、PTXなど非プラチナ製剤単剤+Bev が行われているであろう(AURELIA 試験、および拙著『婦人科がんの化学療法』)。Nivolumab の論文の著者らは大規模臨床試験を準備中とのことだが、AURELIA 試験で行われた Bev 併用療法と、Nivolumab 単剤療法を比較した試験を行うのだろうか。
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2015年11月15日

化学療法中の GnRH analogue 併用による卵巣機能温存

 化学療法中のGnRH analogue GnRHa)併用による卵巣機能温存は、ASCOのガイドラインでは、信頼に足るだけの根拠がない、としている(参照

  たしかに、Lymphomaなどの化学療法時にGnRHaを併用しても卵巣機能温存効果はいまのところ認めないようだ(参照参照)。しかし、乳癌を対象としている場合、meta-analysisでも参照参照)、第3相臨床試験でも(参照)、わずかな有意差ながら卵巣機能温存効果および妊孕性温存効果を認める。積極的に勧めるというほどの根拠でもないように思うが、何らかの理由で卵子凍結などの方法を行うことができない場合には、簡便なので試してみてもよいかもしれない、という程度のことは言えると思う。

posted by Junji Mitsushita at 21:41| Comment(0) | 婦人科がんの化学療法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする