2015年08月15日

治療の中途で PTX を DTX に変更しても末梢神経障害は改善しない

GOG-0218 試験は、卵巣癌の TC 療法に対する Bevacizumab の上乗せ効果を調べた臨床試験である。この試験の評価項目に入っていなかった末梢神経障害を retrospective に調べた。TC (+ Bev)治療中、末梢神経障害が出現した1329名中、多くはTC (+ Bev)療法を継続したが、32名が末梢神経障害を理由に PTX を DTX に変更した。DC (+ Bev)療法への変更群59名(うち32名が PTXによる末梢神経障害が理由)と、TC (+ Bev)療法群(大多数)で、その後の末梢神経障害の進行に差はなかった。

この論文の報告者達も discussion で認めているように、DTX への変更群の n が少なすぎるが、この結論は臨床的実感とは合致するように思う。職業上の理由などで末梢神経障害がとくに不都合な患者には、しびれが出てから PTX を DTX に変更するよりも、最初から DTX にしておく方がよいのかもしれない。

ラベル:臨床試験 副作用
posted by Junji Mitsushita at 14:07| Comment(0) | 卵巣癌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。